「メンテナンスフリー」の本当の意味
外壁はできればメンテナンスフリーの方がいい、と考える人は少なくありません。
それもそのはず、外壁を塗り替えようと思うと多額の費用がかかります。
そのような需要を突いて、住宅メーカーやリフォーム業者は様々な高性能の外壁材を勧めてきます。
ですが、実際のところ「100%メンテナンスフリー」という素材は存在しません。
どんなに高級でよい建材であっても、雨風や紫外線にさらされれば、少なからず経年劣化してしまいます。
ほとんどの場合、住宅メーカーや工務店の宣伝文句で使われる「メンテナンスフリー」という言葉は、メンテナンスにかかる手間が少ない、高耐久性の素材である、保証期間中はメンテナンスが不要、あるいは汚れにくい、汚れてもセルフクリーニングが可能 、などの意味で使われています。
たとえ丈夫な建材を使っていたとしても、建材同士の接合部が傷むことも多いので、本当の意味で永久にメンテナンスフリーな訳ではありません。
その家に住み続ける限り、将来的には必ず塗装や修理などのメンテナンスが必要になるでしょう。
「メンテナンスフリー」という言葉を文字通りの意味に受け取ってしまわないように、ご注意ください。
とは言え、メンテナンスが比較的少なくて済む外壁材もあります。
たとえば、タイルや樹脂製サイディング、金属製サイディングなどの素材は、他の建材に比べてメンテナンスが少なく、コストを抑えることができます。
ですから、長期的なコストバランスを考えるなら、これらの素材を使用した外壁材を検討してみてはいかがでしょうか。
定期的な点検で外壁を長持ちさせる
メンテナンスフリーの素材を使ったとしても、時間の経過とともに多かれ少なかれ、劣化は起こります。
また、台風や地震といった災害や気候変動の影響で、外壁が予期していないようなダメージを受ける可能性もあります。
そのため、3年から5年に一度は専門家による点検を行い、異常や劣化の兆候を確認することが大切です。
点検時に劣化や損傷が見つかったとしても、傷が小さい段階で対処しておけば、外壁の寿命を延ばし、メンテナンスコストを抑えることができます。
何もしないでいるとどんどんダメージが大きくなって、気がついたら大規模な修理が必要になっていたというのではもったいないです。
高性能な外壁を扱う優良住宅メーカーが頻繁に点検を行うのは、点検やメンテナンスが大切だということを痛いほど分かっているからです。
できるだけ良い状態で家を使い続けるためにも、外壁をきちんと点検することが必要です。
外壁塗装についてお悩みの方は、ぜひ山田塗装にご相談ください。