外壁塗装が大切な理由
戸建て住宅の外壁を塗装するは高額な工事となる場合が多いので、躊躇する人も多い工事の1つになります。
リフォームのための貯金をしていればいいですが、多くの人にとってローンを返済するだけでもきついというのが現状です。
また、外壁に関する専門的な知識を持っている人も少ないので、外壁塗装が必要になる具体的な工事の時期を予想するのが難しく、予算を前もって用意するのが大変になります。
とは言え、予算がないからと外壁塗装を後回しにすると、後々トラブルに悩まされる可能性があります。
一般的に、トイレやお風呂、キッチンやユニバーサルデザイン化などのリフォームは、家をより快適な場所にすることを目的に、重きを置くことが多いです。
しかし、外壁塗装工事をおろそかにすると家の壁はどんどん劣化していき、やがて雨などの侵入を防ぎきれずに、家自体が被害を受けることになってしまいます。
そのような意味でも、せっかく購入したマイホームを守るための外壁塗装は、内装よりも重要な工事なのです。
外壁塗装に適したタイミング
一戸建て住宅は、新築で建てて10年が経過する頃には、劣化の症状が目に見えるようになっていることが多いです。
そのため、7～10年ごとに塗り替えを行うことが、家の寿命を延ばすためにもすすめられています。
また、紫外線にさらされやすい南側と、そうでない北側では劣化の度合いが異なります。
家を建てて8年目辺りからは、外壁を意識的に点検するようにしましょう。
塗装の劣化は以下の順番で進みます。
①ツヤが失われる
新築当初はツヤツヤに見えますが、年月が経つにつれてだんだんと光沢がなくなっていきます。
②塗装の変色
色の彩度が落ちていき、くすんだ色へと変化していきます。
③外壁の表面に白い粉が付着する
これは塗膜が劣化して、防水性が損なわれている証拠です。
この現象はチョーキングと呼ばれます。
④藻やコケが生え始める
塗膜が劣化して耐水性が低下すると、藻やコケができるようになります。
⑤ひび割れの発生
ひび割れは通常、窓や外壁の四隅といった位置に発生します。
⑥塗膜の剥がれや膨らみ
塗膜の剥がれや膨らみは、磨耗や接着力の低下により生じます。
この時点で、外壁を保護する塗膜としての機能はすでに失われています。
というわけで、塗膜の劣化過程を見てきましたが、塗り替えに最適なのは、ステージ③か④の段階です。
⑥の段階では下地を補修する必要があり、塗り替えとは別のコストがかかりますので、少なくとも⑤の状態で工事しておくのがおすすめです。
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